ロータリークラブの存在と活動を地域の人々にもっと広く知ってもらいたい―そんな切実な願いが地元のコミュニティーFM局と協力することで実現した。「ならどっとFM784MHz」は、レトロな情緒漂う奈良町に開局して一〇年。奈良県北部から京都府南部を放送エリアに持ち、可聴人口は八〇万人を数え、私たちに最も身近な電波として、日々地域に密着した活動を続けている。
エリアはすっぽり私どもの地域を覆い、優れた媒体力を持っている。そこでFM局と契約して、私たちの伝えたいメッセージを九月から一年間放送することに決まった。毎週五回、月延べ二〇回にわたり、毎回六〇秒間、午前または午後の生放送の時間帯を使って、人気パーソナリティーのおしゃべりと共に伝えている。
アナウンス室ではいつも笑いが絶えない。奈良遷都1300年のマスコット君も飾られて、応援している。マイクから流れる若々しい声は明るく、力強く、ロータリークラブやFM局の未来を象徴しているようだ。放送ではクラブ活動を親しみやすい言葉で語り掛け、社会奉仕や新世代の育成などを紹介している。お知らせの内容については今後さらに検討を重ね、月間目標や奉仕プロジェクトの紹介、会員コーナーを設ける案なども浮かんでいる。FM局では宣伝を兼ねた放送カーが市中に進出し、活躍している。
FM局で発行するフリー誌(季刊)にも私どもの活動や例会の案内などが同時に掲載されている。銀行、大学、公民館、ホテル、レストランなど県下の主要都市や京都府、大阪府など人の集まる場所に配置している。電波と文字がセットになり、さらに同社ホームページにも載せて、相乗効果を高めている。FM放送を通して、奈良西ロータリークラブへの関心がさらに高まり、会員増強にもつながるものと期待している。 |