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2011〜2012年度 国際ロータリーテーマ |
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2011〜2012年度 RI第2650地区テーマ |
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私は、1月14日より25日まで米国カリフォルニア州サンディエゴで行われた、国際協議会に出席して参り、無事GETSを卒業させていただきました。これでガバナーになるRIサイドの資格を得たということです。
毎日朝から晩までのフルスケジュールです。本会議では、レイ・クリンギンスミスRI前会長、多くのRI元会長、カルヤン・バネルジーRI会長等、当年度のRI会長テーマの感動的な発表や、シニアリーダーや若い世代のリーダーの方々の、ロータリーの心や、実体験談、活動成功例の実例発表など、たくさんの講演がありました。皆さんスピーチが大変上手で、聞き手にうったえるものがあり、リーダーたるもの、コミュニケーション力、人に伝えることの必要性、重要性を痛感いたしました。それぞれのスピーカーの方々のお話に感動し、ロータリーの組織、大きさ、力のすごさ、力強さ、世界のために働いている、世界の人のお役に立っている現実を肌で感じ、ロータリーの未来へのより強い信頼感、期待感を再認識することができました。ロータリーは想像以上にすごいなぁと感心した次第です。セッションでは、日本の3名の研修リーダーの下、同期のガバナーが2組に分かれて、RLI方式で色々のテーマについてセッションを重ねてきました。
RI2650地区は、諸先輩のご努力により、立派な伝統と実績に裏付けられ、地区組織も立派に機能しておりますし、パイロット地区としての実績も立派にこなしており、他地区のガバナーより羨ましがられる状況でありました。と同時に、それを引き継ぐガバナーとしての責務の重さを感じました。日本の各地区も事情が色々で、それなりに特色を出して頑張っておられる姿に接し、色々と今後の地区運営にヒントをいただきました。
国際協議会では、インドのカルヤン・バネルジーRI会長より、次のRIテーマが発表されました。
「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」
「Reach Within to Embrace Humanity」
RI会長は、このテーマをロータリアン一人一人が実践していただきたい。深く自己を省みることによって、人類が皆、同じ夢、同じ希望、同じ願望、同じ問題を分かち合っていることを理解していただきたい。私達は皆、同じように平和を願い、充実した日々を送りたいと望んでいます。人に何かを与えようとするなら、まず自分自身にそれを与えることです。
まず自分から始め、自分の心に平和を見出してこそ、家族に平和をもたらし、地域社会の平和、世界の平和へと繋げられます。自分が強くなれば、共に生きる人々や家族も強くなります。そして強い家族を土台として、前進していくことが出来るのです。
うちに強さを秘めた人々が協力すれば、人類にもより良く奉仕することができます。これこそ私達がロータリーで行っていることです。
つまり、自分の心を見つめ、他人に奉仕したいという願望に火をともしましょう。それを家族に、地域社会に、世界へと広めて下さい。自らを発見し、潜在的な力を引き出し、迷わず、ひるむことなく「出でて奉仕」し、世界で博愛を広げて下さいということだと思います。
引き続き、バネルジー会長は、当年度はロータリーの奉仕において、3つの強調事項として、
@ 強い家族を築くこと(ロータリー家族をも含めて)
A 私達が得意とすることを継続していくこと
B 変える必要のあることは変える 変化に対応すること
第1の「家族」は、全てのことは家族より始まります。奉仕の出発点は「家族」です。あらゆる家族の中心は、母と子です。ここから始めてこそ、地域社会を変え、世界をより良くすることができるのです。また、「継続」することが重要です。RIの6つの重点事項にそって、今までの成功を土台に、今後も引き続き多くの人々に手を差し伸べていけるのです。ポリオ撲滅活動の継続、きれいで安全な水の提供、識字率の向上、明日のリーダーとなる青少年育成を例に挙げています。同時に、改善できること、変えるべきことは、変える勇気を持ちましょう。マハトマ・ガンジーも「世界の変化を望むなら、あなた自身がその変化にならなければならない」と述べています。私達は皆、ロータリーを通じて世界を変えたいと望んでいます。ロータリアンになる理由はまさにここにあります。
幸せと、健康と、平和にあふれた世界、過去よりも明るい未来を作ることが出来ると信じ、ロータリーの奉仕を通じて、この理想の実現に努力しているのです。自分自身がこの変化の担い手とならなければなりません。それには、まず自分の中にこそ変化を起こすことの必要性を知らなければなりません。
「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」平和、調和、そして友情の精神の中で変化をもたらし、全ての人々のために更に喜びある世界を築こうと、力強く述べられました。
RI重点事項については、前年同様
ポリオプラス、青少年プログラム、それに6つの重点分野、すなわち
@ 平和と紛争予防、紛争解決
A 疾病予防と治療
B 水と衛生設備
C 母子の健康
D 基本的教育と識字率の向上
E 経済と地域社会の発展
が上げられています。
カルヤン・バネルジーRI会長のテーマを受け、地区テーマを
「良き伝統を守り、新しいロータリーに挑戦しよう」
と決めさせていただきました。
RI2650地区には、諸先輩の素晴らしい歴史と伝統と実績があります。当地区は日本でも、世界でも、燦然と輝いています。歴代のガバナーや地区ロータリアン一人一人のご努力の賜物です。本当に大切にすべきものであります。
ただ、RIの最近の方向性は、ロータリーが将来にわたり世界のあらゆる人々にサービス出来、お役に立つ組織体であり続けるには、どの様に時代とともに変わっていくべきか、という視点より長期計画(戦略プラン)を作成し、より大きく、より豊かに、より大胆(Bigger Better Boulder)に活動できるように、色々な改革を推し進めております。
実際、国際協議会もまさしくグローバルで、人種、性別、宗教、生活習慣、言葉、食べ物など全く異なるロータリアンが世界200の国、地域から1,300名ほど集合しております。世界で、34,000強クラブ、会員数1,228,000人、530地区、これにローターアクト、インターアクト、ロータリー地域社会共同体など、ロータリー家族を含めると、大変大きな組織体となります。これをまとめて、一つの方向性や組織体としての成果、効率性を求め、その活性化などを考えると、組織として長期戦略計画を持って運営していかないと何ともならないことは、当然のことだと思います。
また、長期戦略計画を基に色々な改革をRIが推進している理由はまさしくここにあります。
一方、職業奉仕を基本とするロータリーの原点が失われているのではないかと、我が地区のシニアリーダーの方々が危惧されております。当然だと思います。良き伝統を守り、今、RIが進めている方向性、変革をどのような形で地区で受け入れ、将来に渡って発展し続けられるRI2650地区であるために、どのように意見や方向性をまとめていくか、大変重要な事項であり、時期であると考えております。地区ロータリアン全員が一体となれる方向性、将来像を考えて、この地区が従来と同じように輝き続けることができるよう、リーダーシップを発揮することが、私のガバナーとしての責務と考えて、「良き伝統を守り、新しいロータリーに挑戦しよう」の地区テーマを決めました。
ご理解とご協力を切にお願いいたします。
ロータリーの基本は、クラブであり、それぞれのクラブが独自性を持って、会員の奉仕理念を高め、地域ニーズに合った独創的な奉仕を行う必要があります。そのために地区運営方針として次のことを決めています。RIの長期戦略計画に基づいており、前年度の基本事項の継続と深化が主旨です。RIではあくまでも、長期計画を中心において活動しています。
− 地区運営方針 −
@ クラブの長期計画(戦略プラン)の立案と、未来へつながるクラブの活性化を目指す。
A 将来のリーダーを担う人を育てる。リーダーを育てるための研修を充実する。
B 私達のロータリー財団、私達の米山記念奨学会を積極的に支援し、そのプログラムに参加し、実施する。
C 会員増強、多様性のあるクラブ拡大に努力し、RI2650地区での会員減少に歯止めをかける。
D 地区組織を合理化し、シンプルにして、無駄を排除し、資金の効率運用に努める。クラブ負担の軽減を目指す。
E 長期計画の中核となる価値観(奉仕、親睦、多様性、高潔性、リーダーシップ)、ロータリーのDNAを行動で強調する。
F ロータリーの未来のために、今、何をすべきか考える。
@ クラブの長期計画(戦略プラン)の立案と、未来へつながるクラブの活性化を目指す。
RIに長期計画(2010〜2013)があり、RI2650地区にもそれに準じた長期計画があります。各クラブでも、それぞれのクラブが特色を持ち、元気に活動を続けるためには、各クラブの過去・現在・未来を考えながら長期計画(戦略プラン)を練って実行していただきたいと思います。常に活力あるクラブであり続けるために、RIでは、活動の中核に長期計画があります。RIでは長期計画を中心においています。
・ それぞれのクラブで、クラブ長期計画の認識、関心を高めて下さい。
・ それぞれのクラブで、クラブ長期戦略計画を作り、それに基づいて継続性を持ってクラブ運営を行いましょう。
・ 目的は、未来につながるクラブの活性化にあります。
ロータリーの中心は各クラブにあります。クラブ会長はあなたの目指す「クラブ目標」をあげて下さい。その目標実現のために具体的な行動計画を作って下さい。特色のある個性的な活動を期待いたしております。
A 将来のリーダーを担う人を育てる。リーダーを育てるための研修を充実する。
RLIのようなリーダーシップを育てる研修や、クラブトレーナー(クラブ研修リーダー)による、クラブ内研修を通じて、ロータリーの財産である、人を育てる教育を充実させます。
・ 若い会員、新しい会員等ロータリーの基本の勉強不足が目立ちます。RLIやクラブトレーナーの活躍により、レベルアップをはかります。
・ 研修や教育を通じて、将来を担うリーダーを発見、育成しましょう。
・ 地区として支援できる事柄があれば、お互いに協議し前進させましょう。
・ 研修委員会、RLI委員会、クラブトレーナーらが一体となって、行動、支援を行います。
B 私達のロータリー財団、私達の米山記念奨学会を積極的に支援し、そのプログラムにも参加し、実施する。
・ 財団パイロット地区としての責務を完璧にこなす体制を作り、維持します。
・ 財団パイロット地区として、特に、グローバル補助金の100%使用、有効活用に心がけます。
・ 活動の原資は皆様からの寄付です。会員一人一人からお金を集めることは大変ご苦労ですが、引続きご努力をお願いします。年次寄付$160/1人を目標とします。
・ ポリオ2億ドルチャレンジの達成に協力します。現在残高576,000ドル。
(内、400,000ドルDDF)
・ 米山は素晴らしい日本のロータリーの固有の奨学金制度です。選考試験に参加して、学生の優秀さ、誠実な努力、勉強したいと思う強い意欲に感動しました。ぜひ一人でも多くの学生に米山奨学金を差し上げたいと強く思いました。本年も引続き\24,000/1人の目標をお願いします。
・ End Polio Now(ファイナルインチ)に入っています。ポリオフリー宣言ができるよう、継続努力しましょう。
・ 補助金を使った各クラブの奉仕を通じて、地域や世界に役立ちましょう。
・ 地区でのWCS活動の継続と、各クラブでの独自のWCS活動を地区として支援いたします。
C 会員増強、多様性のあるクラブ拡大に努力し、RI2650地区での会員減少に歯止めをかける。
・ 拡大できない、固定概念をはずして下さい。可能性を考えて下さい。多様性。学友、ローターアクト、ローテックス等中心とした若い人のクラブを他地区でも設立して成功している例があります。また、2010年11月RI理事会で決定された、2011年7月1日から2014年6月30日にかけて実施される、4つの新しい試験的プログラムもあります。
1)準会員(試験的プログラム)
2)法人会員(試験的プログラム)
3)革新性と柔軟性のあるロータリークラブ(試験的プログラム)
4)衛星クラブ(試験的プログラム)等が世界で200クラブ試行されます。一度よく検討してみましょう。申請は2011年4月1日までで、クラブ会員の2/3以上の賛成が必要です。
・ 地区の会員数も2010年7月に4,671名でスタートして、皆様のご努力で、増やしていただいておりますが、退会者も多く、2011年6月末の会員数が4,671名を超えるか微妙です。2011〜2012年度では何とか会員減に歯止めをかけたいと思います。
・ クラブ内でも多様性につとめ、若年層や女性会員の加入を目指し、努力いたします。
・ 目標は各クラブ純増1名(会員50名当たり)の確保をお願いします。100名のクラブは、2名の純増をお願いします。
D 地区組織を合理化し、シンプルにして、無駄と見られる部分を排除し、資金の効率運用に努めるとともに、クラブ負担の軽減を目指す。
・ 地区事務所恒久化、3年目で成果を出す時期です。ベテラン事務員を活用、情報集めて、地区資料を集めて地区データーベースの充実をはかります。
・ 経費減を目指し、クラブ負担減を目指します。サービス強化に努め、クラブに役立つ事務所を目指します。
・ ムダの排除を心がけ、不要なものをやめる勇気を持ちましょう。
・ 組織のシンプル化を目指します。
E 長期計画の中核となる価値観(奉仕、親睦、多様性、高潔性、リーダーシップ)、ロータリーのDNAを行動の中に取り入れる。
ロータリーの意図と方向性を示すロータリーが組織において何を優先させ、どの様な行動を取るか、組織文化の指導原理を表す中核となる価値観(奉仕、親睦、多様性、高潔性、リーダーシップ)をロータリアン一人一人が十分に理解し、認識してこれに基づいて行動をする。ロータリーの中核となる価値観であることを再認識する。
丁度、2月度の「ロータリーの友」に、レイ・クリンギンスミス前会長メッセージに「ロータリーのDNA」をいうテーマで述べられています。
レイ・クリンギンスミス前会長は、ロータリーの組織を時代に合わせ、より効率的に、よりシンプルに「カウボーイーロジック」により、変革、改革する革新の文化を特色として、「より大きく、より豊かに、より大胆に」Bigger Better Boulder を実行強調されてきました。ロータリーを時代に合わせるという本年度の強調事項が、私達の中の中核となる価値観を損なうのではないか、とのロータリアンの心配に、ロータリーの今までの成功にとって、大変重要なもの、侵すことの出来ないもの、“ロータリーの心”を良く理解している、それは「長期計画」の中の中核となる価値観「親睦」「奉仕」「多様性」「高潔性」「リーダーシップ」の5つで、ロータリーのDNAと呼ぶもので、これらはロータリーの組織を他の団体と識別する特性です。
これはロータリアンとは何者であるか、また世界の中のロータリアン達が共通に持っているものは何かを示す本質です。
私も国際協議会で、スピーカーの話を聞き、各国の同期のクラスメイトとの会話の中で、世界のロータリアンの考えのベースが同一であることを確認し、大変心強さを感じました。この5つの中核となる価値観は、大変重要なロータリーのDNAであると私も同感いたします。
でも前会長は、また、ロータリーを世界のひのき舞台に押し上げた一つがポリオ・プラスであると強調されています。これに続く6つの重点強調事項を「より大きく、より良く、より豊かに」すれば、ロータリーの未来は輝かしいとも述べられています。
私達はこの中核となる価値観を十分認識して、前進することで、ロータリーのDNAが世の中に知らされ、ロータリーの心、ロータリーの哲学が伝えられると述べられています。現実のリーダーとして、ロータリーのI serveとWe serveや心の問題、ロータリーの哲学と成果、効率性の共存、調和に対する一つの考え方で、私もそのように考えて良いと思っております。
F 最後にロータリーの未来のために、今、何をすべきか考える。
ロータリーの心を見つめ、ロータリーの未来が素晴らしく、世界の人々の平和と安全に役立っている、元気な組織体であるために、今、何をすべきかを十分に考える時です。変化が大きいロータリーに柔軟に、多様性を認めて活動できるように変えるべきものは変えていく覚悟を持つ必要があります。
・ 10年後のロータリー、10年後のRI2650地区、10年後の自分のクラブ。皆さんのイメージはいかがですか?一度それぞれの会員が自分で考えてみて下さい。多分かなり変わっていると思います。ロータリーが中国で大発展しているかもしれません。
・ ロータリーは組織体として成長、発展し、皆様から期待される存在であり続けるか?期待値をこめて、Yesと考えています。
・ 世界が今ほどロータリーを必要としている時はありません。だから前向きに前進させ、より広めなければならないと確信しております。
以上の様な考えで地区の運営をしていきたいと思っております。今日お集まりの皆様には、私の考えをご理解いただき、各クラブの発展のためにご努力いただきますようお願いいたします。RIテーマ「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」、地区テーマ「良き伝統を守り、新しいロータリーに挑戦しよう」のテーマの下、奉仕活動に一丸となって取り組んで下さい。ロータリーの中核となる価値観の一つ一つを頭に入れ、地区チームの皆様が一つになって、地域のため、世界のために一人一人が汗をかく奉仕を通じて、友情の絆で結束し、奉仕の理想に邁進しましょう。
ガバナー一人では何も出来ません。限度があります。皆さんの支援、助けがあって出来ることです。本日お集まりのパストガバナーをはじめ、ガバナー補佐、各地区委員長、ガバナー事務所の京都南RCのスタッフ、出身の京都南RC皆さん全員の一人一人の力の支えの上に、一丸となって、前進して達成されるものです。地区チームとは、我が内閣のようなものです。
チームワーク、コミュニケーション、共通の目標認識があって、はじめて機能します。思う存分活動して、全員でガバナー年度を楽しみましょう。Enjoyしましょう。どうかご協力、ご支援の程、宜しくお願いいたします。
更なるご活躍をお祈り申し上げて、私の挨拶といたします。
ありがとうございました。
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