親愛なる同僚ロータリアンの皆さん
自分が国際ロータリー(RI)会長を務める年度のテーマを選ぶというのは、RI会長となる人々の特権です。それぞれの会長にとって、その奉仕の年度に先立ち、自分がロータリーをどのようにとらえているかを簡潔に要約し、メッセージを伝え、そして、世界中のロータリアンたちにやる気を起こさせるテーマを見つけるというのは、やりがいのある仕事です。
ごく自然な選択
ビル・ボイド直前会長は「率先しよう」を選びました。これはすばらしく適切なテーマでした。私たちの地域社会が必要としている「名士ではなくヒーロー」として奉仕しようというタイムリーな呼びかけは、私たち全員を奮い立たせました。そして、彼のリーダーシップは、私たちにより強力なロータリーをもたらしました。
私にとって、2007−08年度のテーマ「ロータリーは分かちあいの心」は、ごく自然な選択でした。私は常日ごろ、ロータリーの神髄は分かちあいにあると感じていたからです。毎日、それぞれのクラブで、ロータリアンたちは数え切れないほどの方法で、ほかの人々と分かちあっています。
私たちは自分の時間を分かちあい、才能を分かちあい、そして私たちの資産を分かちあっています。私たちは、私たちのやさしさと愛を分かちあっているのです。
障壁に立ち向かえる資質
ロータリーでいう分かちあいとは、自分に必要でないものをひとにあげるという意味ではありません。ロータリーでの分かちあいとは、あなた自身を、惜しげなく、ひとにとって役立つことのために捧げるという意味です。それは、自分たちの地域社会のニーズを見いだし、それらの中から、私たちが最も効果的に応えることのできるニーズを決定するために時間を使うということを意味します。それは、私たちが出会う機会がないであろう人々と同様に、私たちの周りにいる人々と、私たちのもっているものを分かちあうということを意味しています。
私たちは皆、自分がもっているものをほかの人々と分かちあい、私たちの友情と親睦をほかのロータリアンたちと分かちあうためにロータリーに集いました。私たちは質の高い新しい会員をクラブに連れてくることでロータリーを分かちあい、若者に焦点を当てることで次の世代の人々とロータリーを分かちあいます。
ロータリアンたちは、分かちあえるものをとても多くもっています。また、世界から求められているものもたくさんあります。職業分類システムによって、それぞれのクラブがあらゆる分野にわたる事業と専門職としての技能を備えていることを請けあっています。それぞれのロータリークラブには、才能、技術、それに能力が無限に広がっています。もし、意思と意欲があれば、それぞれのクラブは、どんな障壁にも立ち向かえるだけの資質を備えているのです。
イエス、イエス、イエス
今年度、私は皆さんに、ロータリアンとしてのチャレンジにイエスと返事をするようお願いします。保健、識字率向上、水、それにロータリー家族という今年度の強調事項を通して、私たちはとても広い範囲の奉仕の機会をもつことになります。これらのプロジェクト、これらの可能性、これらの開かれた扉は、来たるべき何か月かの間、私たちを待ち受けています。私たちに求められているのはイエスということだけです。
イエス、私はそのアイデアをプロジェクトにします。そして、そのプロジェクトを完成に導くでしょう。
イエス、私は自分の技能や時間、資源をクラブや私の援助を必要とする人々と分かちあいます。
イエス、私はクラブに新会員を入会させることで、ロータリーを分かちあいます。
私たち自身の最高のものを、私たちのクラブ、私たちの地域社会、そして世界とともに分かちあいながら「ロータリーは分かちあいの心」を実証するこの一年間を、私は楽しみにしています。
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