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2009〜2010年度
国際ロータリーテーマ
2009〜2010年度 国際ロータリーテーマ
 
2009〜2010年度
RI第2650地区テーマ
2009〜2010年度 RI第2650地区テーマ
奈良西ロータリークラブ 会長挨拶
 
第2650地区ガバナー 富田 謙三

2009〜2010年度 第2650地区テーマ
「育てよう、人。」

第2650地区ガバナー 富田 謙三
 

ロータリーの未来はあなたの手の中に
THE FUTURE OF ROTARY IS IN YOUR HANDS


去る1月17日からサンディエゴの国際協議会で研修を受けてまいりました。
会場入り口には"入りて学び出でて奉仕せよ"の標語が掲げられてありました。
私がロータリークラブに入会を許されましたのは、今から28年前の1981年のときでありました。折にふれて先輩ロータリアンからロータリークラブは紳士の道場だと厳しくさとされ教えられましたことを、つい昨日のように思いおこしております。
104年前、ロータリー創立時の理念は"知性と道徳観念を備えた善良な人々が集まれば一人でやるより多くを達成できる"という考えでした。
ジョン・ケニーRI会長エレクトはロータリーのこの中核となる道徳観をさらに強化しようと呼びかけました。

第一に「奉仕」
私たちの第一標語が「超我の奉仕」であること
第二に「親睦」
これは1905年 ロータリー創立当初から変らぬ重要な理念
第三に「多様性」
職業において、人材において、ロータリーほど多様な広がりをもった団体は他にありません。
第四に「高潔さ」
事業と生活において高い道徳的水準を保つこと。全ロータリアンの評価も一握りのロータリアンによって汚されてしまう危険性があること。

我々一人一人は事業においても、日々の営みの中でも、尊厳と誠意を実践しなければならないと警鐘を鳴らされました。
特に強調されましたのは、"ロータリーの要は一つ一つのクラブにつきる"
"すべてはクラブに始まりクラブに終わる"。ガバナーはいうまでもなく、ガバナー補佐の皆さん、地区委員長の皆さんはじめ、クラブの会長、幹事の皆さんは、会員一人一人が意欲を持って活動できるよう心がけねばならない。
そういう意味を込めて次年度のテーマを"ロータリーの未来はあなたの手の中に"とされました。



次年度の重点目標

1、水
人間は水なしでは生きることができません。
2000年にミレニアム開発目標を採択した国連は、「2015年までに安全な飲料水と基礎的な衛生施設を持続可能な形で利用できない人々の割合を半減させる」ことを目標にしています。ロータリアンは過去20年 水問題に取り組み、発展途上国で2千を超える水と衛生プロジェクトを実施しています。
2、保健
病気のない健全な地域社会を築くために、水や衛生プロジェクトを立ち上げ、極貧で病に苦しむ人々の恐怖に手を差し伸べるべく、ロータリアンの力強いプロジェクトが活躍しています。世界にはHIV感染者が4200万人、結核、マラリアなどの感染病にかかっている人が数百万人といわれています。
3、飢餓救済
今世界では、推定6億から10億人が栄養失調となり、飢えが原因で毎日2万人が命を落としています。貧困で未来に夢を見出せない子どもたちが数千万人もいます。戦いに駆り出される少年兵は30万人にものぼり、深刻な武力衝突が進行しています。貧しい生活環境、悪化する窮状に対し、世界各地のロータリアンは人道活動に熱心に取り組んでおります。
4、識字率向上
読み書きのできない成人の数は、推定8億8千万、その3分の2が女性です。無知と貧困が病や闘いへと地球を争いの渦に巻き込んでいるのではないでしょうか。読み書きの能力と習得し、貧困から抜け出すために各国で識字プロジェクトが活躍しています。
*これらの難問にむけて、草の根レベルで地域社会のために活動するロータリアン。それらの活動を支えるためにロータリー財団はあります。数多くのマッチング・グラントや、地元 NPO団体との共同作業など、ロータリーのWEBサイトに、各地のロータリークラブを支援すべく様々なプランが用意されています。ここ数年マッチング・グラントプログラムが爆発的に増えており、水、衛生、識字率向上や教育、保健と飢餓救済などの分野でこれらのプロジェクトが世界中で大きな変化をもたらしています。



今後も継続されるプログラム
==毎年あなたも100ドルを==

1、ポリオ・プラスプログラム "あともう一息"
ロータリアンはポリオのない世界を夢見て25年近く活動を続けてきました。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団からの後押しをうけ、いよいよポリオのない世界というゴールのテープを切ろうとしています。予防接種のため莫大な資金を集め、辛抱強くボランティア活動を続けてまいりましたのは、恵まれない人々を救おうと奔走するロータリアンの社会奉仕の賜物です。ロータリー財団の2009〜2010年度の第一目標です。
2、ロータリーセンター・プログラム(平和と紛争解決のための研究センター)
これまで紛争解決について十分な教育や研修を受けた人材がかけていました。国際問題研究のためのロータリー・センターからは400人以上の卒業生が出ており、それぞれが紛争の解決、人道的な支援、外交、政府関連の諸分野で活躍しています。
"毎年あなたも100ドルを"の浄財が人道および教育的プログラムを支援する基本の力になるのです。私たちは地元であろうと、地球の裏側であろうと、とどまることを知らない世界のニーズに "出でて奉仕せよ"の使命を背負っているのです。
このことを通して自分は平和に寄与できる存在だと自覚しておれば、ロータリーの慈善の伝統は消えることはありません。ロータリー財団はあなたのものなのです。



第2650地区のテーマ
育てよう、人。

ジョン・ケニーRI会長エレクトの次年度のテーマ、<ロータリーの未来はあなたの手の中に>を受けまして、私はロータリーの未来はロータリーの一人一人の双肩にかかっているというメッセージを心に刻み、次年度のテーマを、<育てよう、人。>と致しました。
ロータリーの水車は年々途絶えることなく新しい水を得て、巡っております。
平井ガバナー時代の"きずな"、橋本ガバナー時代の"思いやり"、今年度川端ガバナーの"次の世代へときめきを"このようにロータリーの輪は未来永劫にとどまることなく回りつづけます。
私はこれらのテーマの根底に流れる精神は"人"だと信じております。ロータリーの未来もこの"人"なしでは考えられません。
私たちは日々のロータリー活動を通して、また奉仕の理想を追求するものとして、訓練途上にあるものと思います。ロータリーの土台は皆さん一人一人にかかわっており、ロータリーの明日も、これからの世代の人材を育てることから始まるのです。クラブが成長するか、クラブが衰退するかどうか、ひとえに人を育てるかどうかにかかっています。
ジョン・ケニーRI会長エレクトは必達事項として、2010年3月31日までに1名の会員増強を達成すること。つまり、2009年7月付けの会員数より、2010年3月31日の会員数は多くなければならない、としております。
1、"出でて奉仕せよ"
ロータリーは奉仕の理想を掲げ、共に働く特別な団体です。それが人生の修行の場ともなり、練達の士としての養成所ともなります。
4大奉仕部門に沿ってより多くの時間、技能、熱意を奉仕活動に捧げることで、地域社会や国際社会とも深くかかわっていくことができるのです。世界は広く、数多くの難題をかかえておりますが、我々はRIの重点プロジェクトに沿って、海外の提唱者と協力し、奉仕プロジェクトを立ち上げていかねばなりません。(ロータリーのデータベース「ProjectLINK」を利用して情報をとることができます。)
2、職業奉仕への取り組み
職業奉仕の金看板に磨きをかける。職業奉仕は他の多くの奉仕団体と我がロータリークラブを識別する最大の金看板です。ロータリーの綱領「事業および専門職の道徳的水準を高めること」をお互い肝に銘じましょう。富と名声のためなら手段を選ばぬ自己主義者たちが跋扈する世の中に、この綱領こそ我々が死守すべき信念だと思います。職業奉仕は私たち職業人の羅針盤です。
今日ほどロータリーの倫理の信条が必要とされる時代はありません。ロータリアンの皆さん、「4つのテスト」を十分に職業生活の中に生かすべく努力いたしましょう。実践いたしましょう。職業奉仕を取り去れば、ロータリーは単なる地域の奉仕団体になってしまいます。また職業奉仕から倫理を取り去れば、完全にその意義が失われるでしょう。
3、青少年への奉仕
青少年は私たちの未来であり、かけがえのない存在です。私たちは青少年に奉仕し彼らの教育と発育に寄与しなければなりません。私たちが身を粉にしてプログラムを運営し、ゆくゆくは責任感のあるリーダーが育つよう、彼らを辛抱強く見守る必要があります。新世代を対象に常設されている4つのプログラム、ローターアクト、インターアクト、青少年交換、RYLAのプログラムが <育てよう、人。> の根幹でもあります。
RIのWEBサイトなどで各種のプログラム情報やアドバイスをいただきながら、若い参加者たちが将来に希望を持つことができるように、ロータリアンは支援と関心を深めなければなりません。
4、社会奉仕への更なる踏み込み
ロータリーの活動は、ロータリーの奉仕と未来のために自らを捧げ、自分の行動と決意と責務を担うところから始まります。ロータリーのバッジをはじめて襟に付けたときから、職場で、地域社会で、家庭で、私たちの行いや話すことすべてが影響を及ぼしています。私たちは先ほど述べましたような、数々の難問があることを承知しております。各クラブがそれぞれの地域で、地域のニーズを汲み取った奉仕活動を長年にわたり実践してこられたことも承知しております。
忍耐強く、粘り強く取り組んで、硬い意思と潔い倫理感で超我の奉仕で邁進すれば、地域からもまた国際社会からも、尊敬され、親しまれる団体として、未来永劫に発展し続けることでしょう。
5、公共イメージの向上
ロータリーとは何か、また ロータリーとは何をする団体か。地域の方々や世界の方々に信頼される行動、<入りて学び 出でて奉仕せよ>で結ばれた団体だと信頼を寄せられることが肝要です。私たち1人1人の浄財によって、もろもろのプロジェクトを支えており、「世界でよいことをしよう」というシンプルな標語を掲げているのも、ひとえに公共イメージを高めるために他なりません。国際ロータリーでは「人類のために活動します」というスローガンの下に、公共奉仕広告を実施しているのも、公共イメージを高めるためのプログラムです。これらの画像や写真はDVDやCDとなって全世界のロータリークラブに送られております。
ロータリークラブの多様なプログラム活動をベースに地域社会において公共イメージを高めるべく努力しなければなりません。
以上、国際ロータリーの次年度の重点プロジェクト及び当地区の重点目標について述べさせていただきました。ガバナー補佐の皆さんを中心に地区ロータリアン皆様の力強い結束に希望を抱いております。



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