私の今年度への思い 2008-2009年度 会長 小原 壮一
私が奈良西ロータリークラブに入会した1996-1997年度は、奈良西ロータリークラブが第2650地区の地区大会のホストを務めた年度で、診療所を開設した年でもありました。自分の診療所がどのような方向に進むか全く解らないという不安いっぱいにも拘わらず、近親者の紹介でロータリークラブに入会しました。というより、してしまいました。そして、同期に入会した島本、杉村、浦前会員らとロータリークラブのロの字も知らないながら、地区大会の準備に駆り出され、命ざれるままに走りまわっておりました。幼少の頃より存じ上げている芦高 晋パストガバナーも、年度半ばにしてガバナーと言う大役を成就することなく他界され、私の人生で、そしてロータリアンとして最もインパクトの強い一年でした。その年度の国際ロータリーのテーマは「築け未来を 行動力と先見の眼で」で、芦高パストガバナーから「このテーマは、まさにお前の今で、どんなものを築くかは、お前次第や。」と励まされたのは、昨日のようで、以来、あっという間に12年が過ぎました。
同期の杉村会員が幹事を引き受けて頂き、島本会員も「どんなことでも協力するよ。」と、一身上の都合で一度、退会された浦前会員も元気に復帰して頂いたこと。このことが私にとって、この一年を無事、勤め上げるに最大の心の拠り所であります。
2008-2009年度 李 東建RI会長のテーマは「Make Dream Real=夢をかたちに」であります。「奉仕プロジェクトを選ぶに当たり、最大の成果が期待でき、後々まで恩恵が残されるものを実施するよう最善を尽くします。しかし、素晴らしい世界を後世に残すためには、まず、最も若い世代に焦点を当てなければなりません。ですから2008-09年度、私は世界中のロータリアンの皆さんに地域社会の最も大切な資源である“子供たち”に光を当てていただきたいのです。」そして「食料と水、保健と就学、充実した人生を送り、寿命をまっとうすること・・・・・。これは、多くの子供たちにとって見果てぬ夢にすぎませんが、幸せと健康に恵まれた平和な世界を築くというロータリーの夢に向かって、私とともに歩み、活動をして頂きたい。」というこういう思いから、李 東建RI会長は、「夢をかたちに」をテーマにされました。そして、これらの実践手立てとして、ロ−タリーが過去継続に取り組んできた奉仕の強調事項である
1. 水問題
2. 保健と飢餓
3. 識字率の向上
を挙げられました。
川端五兵衛ガバナーは、第2650地区のテーマを「次ぎの世代にときめきを」とされました。川端ガバナーは、「世界の隅々に至る迄、人々の顔が活々と輝くようなまちづくりがなされることが世界平和の実現に繋がる。ロ−タリーの活動の根源は、地域のまちづくりに集約される。そのまちづくりのとは“子孫が常にときめきを覚えることできる環境を残すことであり”、地域住民をして“生涯をここで終えても良いと思えるようなまち”をつくることにある。私はこれを“死に甲斐のあるまちづくり”と表現している。」そして「宋の時代の学者・朱 新仲の残した教訓で、人生の五訓“生計、身計、家計、老計、そして死をどのように迎えるかという死計”を自分の教えとしている。即ち、人間として生れ、人として物心がついた時から最後の死計に至るまでぼんやりとでもいいから常日頃考えていなければならない。それが“死に甲斐のあるまちづくり”である。」と会長エレクト研修会で講演されました。
さて、クラブ運営について、会長エレクト研修会で川端ガバナーは、英国式のクラブ運営も取り入れるべきではなかろうか。 即ち、RIの方針を鵜呑みにせず、American childにならず、クラブの長所、短所を見直し、各クラブの独自性、独創性のあるクラブ運営を行って欲しいと述べられました。このことは前年度末、橋本長平直前ガバナーのGovernor’s Monthly Letterで「今年度の手続要覧から“クラブの自治権”という重要な言葉は消えている。ロータリークラブは、クラブが基本単位で、この“クラブの自治権”がクラブから消えうせれば、ロータリークラブではなくなる。」と訴えられ、この点につき規定審議会に審議要請したと報告されました。川端ガバナーと橋本直前ガバナーとはロータリークラブのあり方について同じスタンスでおられ、何もCLPに拘る事もない講演されました。私もクラブの自治権を行使すべきだと思っています。我がクラブは、過去2年間、CLPでクラブ運営を行い、当クラブの成長を遂げております。ですから、私は、今年度もCLPを積極的に取り入れる所存です。ただ、前年度最後の家庭集会で、我がクラブでのCLPの長短がかなり浮き彫りにされましたので、短所を改善し、さらに成熟したCLPとしたいと考えております。クラブの運営方針については、会長エレクト研修会での川端ガバナーの方針に則り、各常任委員会にはガバナーのご意見を尊重した私の意図を伝えておりますので、仔細については、各委員会の方針で記載して頂くこととしております。増強については、前々年度の吉村会長が「会員数50名に増強を。」を唱えられ、林直前会長がこの目標を成就されました。会員平均年齢も若返り、クラブが活性化されたことは、奈良西ロータリークラブの全員が認めることで、次年度には40周年を迎える当クラブの最大の功績といって過言ではないと承知しております。今年度もどれだけの増強ができるかは未知数ですが、増強には鋭意努力致す所存です。
最後に、次年度には40周年を迎えます。「この伝統ある奈良西ロータリークラブに入っていて良かった。入会させてもらってときめきを持てた。少しでも良い奈良の町にできた。」と会員の全員が感じ、共感して頂く、クラブ運営が私の究極の願望です。
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